マルメロのふりをした果実

"Fake it till you make it."

10月11月の映画

今回の音楽


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最強のふたり』ダンスシーンの曲

 

10月


カイジ2
デスゲームそのものじゃなくて登場人物の関係性や心理にフォーカスしていて続編として良い構成。チンチロのシーン有名だからもっとあると思ってたら一瞬で終わった笑

彼女がその名を知らない鳥たちを観る』
蒼井優阿部サダヲのコテコテ演技。おいでやす小田さん一瞬と一言で出てたなあ。2017年だからまだ爆売れはしてないくらいか。
思い出ミステリー。好きな人が忘れられない女は、好きでもない男と暮らし、忘れられないまま別の男を好きになっていく。それでも二人が一緒に暮らしているのはなぜか。
原作は幻冬舎出版の小説らしい。実写だとえぐいというか余計に見えてしまった描写も小説だったらちょうど良いものだったのだろうな。

『護られなかった者たちへ』
生活保護の欠陥に迫る社会派ミステリ」。震災から10年経って復興したかのようにみられた町で起きた連続殺人。被害者は皆有力者。犯人は誰か、目的は何か。
ミステリとしては微妙だけど、社会問題とか難しそうって人でも観やすいつくりになってる。
恨みたくてもその対象は悪とは言えないのかもしれない。
渋い阿部寛が観られます。
私も仕事しながら、医療費の支払い0円はでも、領収書くらいせめて持ち帰って自分で処分してもらいたいなあと思うことはあるなあ。

『記憶にございません!』
三谷幸喜監督コメディー。支持率最低の総理が記憶を失って人柄が良くなっちゃう話。

『きっとうまくいく』(原題: 3 Idiots)
あらすじ。インドのコメディドラマ映画。名門大学でエンジニアリングを学ぶ3人の友人のうち、卒業して連絡がとれなくなってしまった1人を探しにいくところから物語は始まる。ボリウットとしてちゃんとミュージカル風に歌って踊ってくれる。面白いのに格差、競争、教育制度、自殺、幸福追求まで切り込むのもインドだなあ。170分、満足度の高い良い映画だった。心は臆病だから麻痺させる必要がある。困難が発生したときにこれを唱えると、困難が去る? 唱えると、無視する勇気がでる。Aal Izz Wel.

最強のふたり』(原題: Intouchables)
静的な描写が多い、フランス映画。富豪で四肢麻痺の男性と、彼の介護をすることになったスラム出身の若者との思いがけない友情を描いた物語。実話がもとになっていて、エンドロールではふたりの現在も語られる。人は色々な立場やバックグラウンドを抱えているけれど、それを超えた交わりが人間関係にはあるよね。素敵な映画でした。


11月


シャッター アイランド』(原題: Shutter Island)
小説原作ミステリー。孤島の犯罪者専用精神病院で、行方不明になった患者の事件捜査を行うにつれて明らかになっていく病院の真実。
レオナルド·ディカプリオ主演。
幻想シーンが美しくて恐ろしい。インセプションを思い出しちゃった。それよりずっと暗くて怖いけど。
ここまで設定を言ってしまっているのに評価が高いのはやはり映像としての魅せ方とオチの一捻りがうまいからなんだろうなあ。目線と言葉とふるまいがうまい。
違和感を大切に、現実と幻想が入り交じっても気付けるように。

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なぜか更新の区切れが偶数月だと勘違いし、すっかり更新が遅くなってしまいました。勘違いしたにしても遅すぎるか。